エビは英語で何と言う?shrimpとprawnの決定的な違いと使い分け
海外のレストランや旅行先でメニューを開いた際、「shrimp」と「prawn」の表記が混在していてどちらを選ぶべきか迷った経験はないでしょうか。日本語ではどちらも「エビ」の一言でまとめられますが、英語圏では生物学的特徴やサイズ、さらには地域文化によって明確に使い分けられています。
日常会話や海外旅行でのオーダー時に恥をかかないための基礎知識から、複数形の文法的な落とし穴、さらにはネイティブが日常で使うスラング表現まで、英語におけるエビの表現を徹底的に整理して解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:アメリカ英語では小型〜中型を「shrimp」、イギリスやオセアニアではエビ全般を「prawn」と呼ぶ地域差が基本構造。
- 要点2:生物学的にはエラの構造や抱卵形態が異なるものの、料理シーンでは「サイズ(小〜中=shrimp、大=prawn)」で呼び分けるのが実務的ルール。
- 要点3:可算・不可算の区別や発音(shrimpの「シュ」の口の形)、伊勢海老やオマール海老の英語表現を押さえることで誤解のないコミュニケーションが可能になる。
【徹底比較】shrimpとprawnの違いとは?大きさ・地域別の使い分けルール

「shrimp」と「prawn」の使い分けには、大きく分けて「地域差(国による違い)」と「サイズによる違い」、そして学術的な「生物学的分類」の3つのレイヤーが存在します。
まず押さえるべきは、英語圏ごとの地域特性です。アメリカ英語・カナダ英語では、サイズが小さいものを「shrimp」、大型のものを「prawn」と呼び分ける傾向が強いものの、日常会話やスーパーの店頭では総称として「shrimp」が圧倒的に優勢です。一方、イギリス英語、オーストラリア英語、ニュージーランド英語では、サイズに関わらずエビ全般を「prawn」と呼ぶ文化が根付いています。
料理現場における実務的な判断基準は「サイズ」です。一般的に、一口サイズのカクテルシュリンプやサラダに乗るような小エビ(英語表現では tiny shrimp や baby shrimp)は shrimp と呼ばれ、車エビやブラックタイガーのように大ぶりでグリルに適したエビは prawn と表記されます。
なお、海洋生物学の観点では、shrimpは「抱卵亜目(Pleocyemata)」に属し腹部に卵を抱えるのに対し、prawnは「根鰓亜目(Dendrobranchiata)」に属し水中に卵を産み落とすなど、エラや殻の重なり方に明確な差異があります。ただし、現地の市場やレストランで生物学的分類を厳密に意識しているシェフは稀であり、会話においては「地域とサイズ感」で判断するのが最も確実です。

【完全保存版】種類別エビの英語名称一覧と比較データ

日本料理で親しまれているエビや、フレンチ・イタリアンで見かける高級エビは、英語でそれぞれ固有の呼び名を持っています。特に伊勢海老やオマール海老は「海老」という漢字が使われていても、生物学的にはロブスター系に分類されるため注意が必要です。
| 日本語名称 | 英語表記・発音の目安 | 一般的な特徴・分類 | 海外での通用度・注文時のコツ |
|---|---|---|---|
| 甘エビ | sweet shrimp / spot prawn (スウィート・シュリンプ) | 生食用の小型で甘みの強いエビ(ホッコクアカエビ等) | 高級寿司店では「Amaebi」のまま通じることも多い |
| 車エビ | kuruma prawn / tiger prawn (クルマ・プロウン) | 大型の縞模様エビ。海外ではブラックタイガーが主流 | グリルやパエリアの具材として「Tiger prawn」が頻出 |
| 伊勢海老 | spiny lobster / rock lobster (スパイニー・ロブスター) | 大きなハサミを持たず、トゲ状の殻に覆われた大型種 | 「Japanese spiny lobster」と補足すると正確に伝わる |
| オマール海老 / ロブスター | lobster(英)/ homard(仏) (ロブスター / オマール) | 強大なハサミ(爪)を持つアカザエビ科の甲殻類 | オマールとロブスターは同種(言語の違いのみ) |
| ザリガニ | crayfish / crawfish (クレイフィッシュ / クローフィッシュ) | 淡水に生息する甲殻類。アメリカ南部では郷土料理 | ルイジアナ州のケイジャン料理(Crawfish boil)が有名 |
日本で「オマール海老とロブスターの違い」が議論されがちですが、「オマール(homard)」はフランス語、「ロブスター(lobster)」は英語であり、生物学的には全く同じ大型甲殻類を指します。フレンチレストランのメニューでは高級感を演出するためにフランス語由来の「オマール海老」が好まれるという文化的背景があります。
意外と間違えやすい!エビの英語発音と複数形の文法ルール

英会話の現場でネイティブに通じにくい要因として、発音と複数形の扱いが挙げられます。
エビの英語発音:カタカナ読みからの脱却
「shrimp」の発音記号は /ʃrɪmp/ です。日本語の「シュリンプ」と発音すると母音「u(ウ)」が混ざり、不自然に聞こえます。唇を前に突き出して息を摩擦させる「ʃ(シュ)」の音から、舌を奥に引いて「r」へ滑らかに移行させるのがコツです。
一方、「prawn」の発音記号は /prɔːn/ です。「プラウン」ではなく、口を縦にやや大きく開けて「プローン」と伸ばす音に近い発音になります。
複数形の文法ルール:shrimp vs shrimps
エビを英語の複数形で扱う際、文脈によって扱いが分かれます。
1. 生きている個体・1尾ずつを数える場合(可算名詞)
生き物としてのエビを数えるときは、規則変化として shrimps または prawns を使うのが一般的です。ただし、魚(fish)と同様に単複同型として「shrimp」のまま扱うケースも広く容認されています。
2. 料理・食材としての総称(集合名詞・不可算名詞的用法)
パスタやピザの具材、または料理全体を指す場合、通常は無冠詞の単数形 shrimp が用いられます。
例文:"I ordered garlic shrimp."(ガーリックシュリンプを注文した)
メニュー表記で「Shrimp Pasta」のように形容詞的に使われる場合も単数形が基本です。

【実践編】海外レストランでのエビ注文英会話と定番料理の英語
海外のシーフードレストランやダイナーでエビ料理を注文する際、日本の定番メニュー名がそのまま通じないケースが多々あります。
代表例が「エビフライ」です。英語圏では「Ebi Fry」では通じず、調理法を説明する deep-fried shrimp またはパン粉(bread crumbs)をまぶして揚げたことを示す breaded fried shrimp と表現します。イギリスでは衣をつけて揚げたエビを scampi(スキャンピ) や prawn cutlet と呼ぶこともあります。
海外レストランでスムーズに注文するための実用フレーズをいくつか紹介します。
【注文時の定番フレーズ】
・"Could I get the grilled tiger prawns with garlic butter?"
(ガーリックバターの車エビのグリルをいただけますか?)
・"Does this seafood pasta contain shrimp or lobster?"
(このシーフードパスタにはエビやロブスターが入っていますか?)
・"I'd like a shrimp cocktail to start, please."
(前菜にシュリンプカクテルをお願いします)
なお、甲殻類アレルギーを持つ場合は、命に関わるトラブルを防ぐためにも "I am allergic to shellfish / shrimp."(私は甲殻類/エビにアレルギーがあります)と明確に伝えることが極めて重要です。
一般に知られていない盲点とネットの誤解|エビを使ったスラング表現
日常会話やインターネットのスラング(俗語)において、「shrimp」や「prawn」は比喩的な意味を持って使われることがあります。これらは文脈によってネガティブなニュアンスを含むため、知識として理解しつつも使用には注意が必要です。
1. shrimp(スラング:小柄な人、チビ、弱者)
アメリカ英語のスラングで、身体が小さい人や頼りない人を軽くからかう際に "Hey, shrimp!"(おい、チビ!)のように使われることがあります。決してフォーマルな表現ではなく、相手を侮辱する響きを持つため自分から使うのは避けるべき語彙です。
2. prawn / butterface(オーストラリア等の俗語表現)
オーストラリア英語では「エビは頭を落として胴体だけを食べる」という食習慣の比喩から派生し、スラングとして外見を批評する非常に下品な表現として使われる事例が存在します。英語圏のSNSや掲示板で見かけることがありますが、現代のコンプライアンスやマナーの観点からは極めて不適切な表現とみなされます。

【プロの結論】英語圏の食文化と言語心理から見る使い分けの判断基準
言語とは単なる単語の置き換えではなく、その土地の「食文化」と「視覚的な認識」の反映です。
アメリカ文化においては、手軽に食べられるファストフードやケイジャン料理の普及とともに「shrimp」という言葉が親しみやすい食材の象徴として定着しました。一方で、歴史的に海洋貿易とヨーロッパ大陸の食文化に影響を受けてきたイギリスやオーストラリアでは、大型で身の引き締まった甲殻類を指す「prawn」が食卓の格調を示す語として重宝されてきた背景があります。
【失敗しない使い分けの最終基準】
・北米エリアでの滞在や日常会話:shrimp を使えば100%通じる。
・イギリス・豪州エリアや高級レストラン:メニューに prawn が並んでいることを前提に選ぶ。
・迷ったときの実践策:サイズが大きい料理(丸焼きやステーキの添え物)は prawn、パスタの具やサラダは shrimp と捉える。
【エビを英語で】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:イギリスで「shrimp」と言ってもエビとして通じますか?
A1:通じることは間違いありませんが、イギリス人の感覚では「ごく小さな干しエビや小エビ」を連想されることが多く、メインディッシュのようなしっかりしたエビ料理を想定している場合は「prawn」を使う方が意図が正確に伝わります。
Q2:エビの天ぷらは英語でどのように説明すればよいですか?
A2:海外の日本食レストランではそのまま "Shrimp Tempura" または "Prawn Tempura" で世界的に通じます。調理法を英語で説明する場合は "shrimp deep-fried in light batter"(軽い衣で揚げたエビ)と表現します。
Q3:乾燥エビ(桜エビなど)は英語で何と言いますか?
A3:干しエビは dried shrimp、桜エビのように極めて小さいものは dried baby shrimp や sakura shrimp と呼ばれます。アジア系スーパーでは dried shrimp 表記が標準的です。
まとめ:シチュエーション別の使い分けで英語力と食体験を高める
エビを英語で表現する際は、「shrimp」と「prawn」の地域差とサイズ感を把握しておくことで、海外旅行のレストラン選びから日常の英会話まで戸惑うことがなくなります。基本は「アメリカ=shrimp」「イギリス・豪州=prawn」「大型=prawn」という3つの軸を頭に入れておけば実生活で困ることはありません。
正しい発音と文脈に合った語彙を身につけ、海外のシーフードダイニングや現地のローカルフードを存分に楽しんでみてください。 (出典: エビ を 英語 で(Yahoo!ニュース))